サウダージの意味とは

サウダージの意味

サウダージとは、「郷愁、やるせない切なさ」という意味です。

〈郷愁・憧憬・思慕・未練・懐旧〉などから生じる、

  • 切ない
  • やるせない
  • 淋しい
  • 悲しい
  • 惜しい
  • 苦い
  • 甘い
  • 楽しい

といった心の動き全般、または、これらが交じり合った非常に複雑な気持ちを表すことが出来ます。

[saudade]と表記するポルトガル語が語源のカタカナ語で、楽曲や本の作品のタイトルに使われることも多いので、みなさん聞いたことがあると思います。しかし、その意味については日本ではあまり浸透していません。

似た言葉(類語)

類語には、「ノスタルジー」があります。

〈故郷や幼いころを懐かしむ気持ち〉という部分に対応する同義語としてはまさに最適です。

しかしこの言葉では、サウダージのもつ多面的な意味はカバー出来ません。

そこにサウダージという言葉の最大の特徴があるのです。

複雑なニュアンスを持つ「サウダージ」

サウダージは意味の多様性で有名です。

「サウダージ」は翻訳できない?!

複雑で、様々なニュアンスを含む「サウダージ」。

適切に表現しようとするとどうしても、ひとつの日本語で翻訳することは難しい言葉です。

これは世界的にも指摘されていて、イギリス人翻訳家1000人が選ぶ「世界で最も翻訳しがたい単語・TOP10」にも選ばれています。

サウダージにあたる言葉は、世界のどこを探してもないというわけです。

サウダージのニュアンスをつかもう!

サウダージを感じる場面とその時の感情について、具体的に考えてみましょう。

サウダージを感じる場面

  1. 【別れた恋人】と笑いあったことを思い出しているとき→〈甘くてほろ苦い、あの頃に戻りたい!〉
  2. 都会で疲れて【故郷】のことを想うとき→〈切ない、帰りたい!〉
  3. 若い頃仕事で活躍して【表彰された自分】の写真を眺めているとき→〈懐かしい、羨ましい〉
  4. 【亡くなった家族】について考えるとき→〈辛い、悲しい〉
  5. 【海外に引っ越す友人】と別れ際→〈淋しい、惜しい〉
  6. 田舎でよく食べた【駄菓子】を見つけて口にしたとき→〈楽しい、懐かしい、嬉しい〉

こうしてみると、【対象】も〈それに伴う感情〉も実に様々です。

色んな感情が同時に発生する場合もありますし、時には〈甘くて苦い〉なんていう、矛盾した感情を持つこともあります。

別れた恋人のことを考えて胸がキューっとなる時、辛い気持ちと同時に、甘ったるいような切なさを感じる人もいるのではないでしょうか。(とても不思議ですよね……)

サウダージとは本来、こうした複雑で複合的な気持ちを表すもので、だからこそ、正確なニュアンスをとらえるのが難しいんです。

サウダージの特徴

「サウダージ」の現れるときには、ある共通点があります。それは《喪失感》です。

先ほどの具体例を見ると、失ったもの(または失う可能性のあるもの)に対するあらゆる種類の切なさだということが分かります。

[2]の例でいうと【故郷】の喪失が、〈切なさ〉という感情となり、「帰りたい!」という欲求が生まれます。

【対象】を失うことによって現れる〈感情〉と「欲求」が、サウダージなんです。

夏の夕暮れに感じる、あの言い表すことの出来ない切なさの正体は、実は「田舎で過ごした少年時代に帰りたい!」というサウダージかもしれません。

使い方(用例)

夕暮れに感じるサウダージ

・夏の夕暮れ、扇風機にあたって寝転がっていると、決まってサウダージを覚える。田舎の風の匂いを感じる気がする。

・数年ぶりに和歌山に戻り、当時二人で住んでいた1Kのアパートの前を通りかかると、大学生くらいの青年がゴミ袋を引っ提げて出てきた。僕のサウダージが、しばらくその場を離れることを許してくれなかった。

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