モラトリアムの意味とは

モラトリアムの意味

モラトリアムとは、「猶予期間のこと」です。

もともとは、天災や恐慌などで社会の混乱を避けるためにとられた支払いの猶予期間や、死刑執行の停止・法律が公布されてから施行されるまでの猶予の事を指す言葉でした。

ですが最近使われているモラトリアムは「社会的には大人として認められるのに、いつまでも大人になろうとせずふらふらしている人やその状態」を言うことがほとんどです。

これは心理学用語で、1980年に精神学者の小此木啓吾(おこのぎけいご)が発表した「モラトリアム人間の時代」という本の中でそのように使われたからだとされています。

モラトリアムは青年期の「社会的な責任を負わないでいい猶予期間」のことで、大学生や大学院生に当てはまる期間です。

心理学的な意味で使われるこのモラトリアムは、心理学者のE・H・エリクソンと言う人が示したもので本来の意味は「大人への準備期間」で否定的な意味は含んでいませんでした。

モラトリアム人間って?

もう大人としての責任や義務を果たせる年なのに、いつまでもやろうとしない人のことを《モラトリアム人間》と言います。

たとえば、フリーターとして働いているものの仕事が続かずに職を転々としている人や、目的意識がなく無気力な人はモラトリアム人間とされることが多いです。

他にも人生にかかわる大事なことを優柔不断で決められなかったり、「自分は本当はこんな人間じゃない」と思い込んでいるなどの特徴があります。

子供のままで思考が止まっている「ピーターパン症候群」や、いつか誰かがなんとかしてくれると思い込む「シンデレラコンプレックス」、いつもここじゃないどこかを追い求めている「青い鳥症候群」などと症状が似ています。

モラトリアム人間になる原因は、情報過多であったり親の過保護などの家庭環境だったり自分だけでなんとかするのは難しい場合もありますが、もし周りにそのような人がいたら脱却の応援をしてあげてくださいね。

使い方(用例)

モラトリアムは猶予という意味。

・就職も無事に決まったし、残りのモラトリアム期間を存分に満喫しようと思う。

・うちの兄がモラトリアム人間になったのは母の過保護が原因だと思う。

・いざモラトリアムから脱却しようと思っても、これが案外難しい……。

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