ほっこりの意味とは

ほっこりの意味

ほっこりとは、

  1. いかにもあたたかそうな
  2. つやがあり鮮やかな
  3. ふくよかな
  4. ほっとした

など、〈様子〉を表す副詞です。

また、名詞で使われるときは「蒸かしたさつまいも」という意味も持っています。

「ほっこり」する時代

心がほっこりする「本・映画・スポット」などを紹介するコーナーは、情報番組で必ず人気が出ます。SNSでは、ほっこりする映像を紹介するアカウントが数多く存在します。

〈ホッとできる癒しの時間〉を、私たちは無意識に求めているのでしょう。

「心がほっこり」のように、現代の私たちが使う時は〈ほっとした様子〉という意味が多くを占めます。

「つやがあり鮮やかな」「ふくよかな」という意味は、『古今和歌集』や江戸時代の洒落本など古い書物に見られますが、近年日常会話に使う人はほとんどいません。

現代の「ほっこり」は癒しの言葉

「三連休は温泉でほっこりしたいな~♪」なんて女性のつぶやき、よく目にしますよね。

このように、最近ほっこりは主に『ほっこりする』という形で使われ、「癒される/こころが落ち着く/ホッとする/まったりする」などの《癒し》の感情を表す言葉として定着しつつあります。

「ほっこり=癒し」の広まった理由は、〈ほっとした様子〉という元来の意味にくわえ、ほっこりという言葉そのものの語感が《癒し》を想起させるからではないかと言われています。

京ことばの「ほっこり」は逆の意味

京ことばでは別の意味を持つので注意しましょう。

京ことばでは「疲れた」

京都で「ほっこり」が使われるときは、〈心身の疲れ/面倒な出来事〉から〈解放された安堵〉という構図が前提にあるそうです。

【例文】いつもの紅茶だけれど、仕事で徹夜明けの一杯は格別だ。「あー……ほっこりしたわぁ。」

徹夜をした翌朝、仕事もようやく片付き、紅茶を飲んで一息ついている時。京ことばで訳すなら、(あー疲れたなぁ)というニュアンスです。

標準語とは反対――京都の「ほっこり」

先ほどの例の「ほっこり」は、標準語なら(あー癒された)という意味に捉えられるでしょう。京ことば《疲れた》と標準語《癒された》を比べると、真逆の意味ともいえますね。

京ことばの方では〈癒された〉事実よりも、〈面倒なことをして疲れている〉様子がほっこりを使用する上で重要。あくまで「徹夜で仕事」というシチュエーションがあるからこそ、先ほどの文章が成り立つのです。

これに対して、私たちは普段「朝は紅茶でほっこりする」なんて言いますが、これでは疲れている前提が見えないため、京都の人からすると違和感があるそうです。

「ほっこり」は心地よい疲労感

ちなみに、京ことばのほっこりは「体が『ほかほか』するほどの程よい疲労感」が語源という説があります。これは心の充実を表しているので、「疲れた」といっても決してネガティブな意味ではないんだとか。

使い方(用例)

仕事や勉強の合間にお茶でほっこり

・(ツイッターを見て)「女子三人、ほっこり湯布院旅行中~♪」だってさ。こっちは家でごろ寝中なのに。羨ましい!

・(部活から帰って)「お母さん、ただいまー。あーほっこりした!」(京ことば)

スポンサーリンク

◇シェアする

◇フォローする

スポンサーリンク