疲弊の意味とは

疲弊の読み方

疲弊は、「ひへい」と読みます。

疲弊の意味

疲弊(ひへい)とは、

  1. 精神/身体などが疲れて弱ること
  2. 経済状況が悪くなり、はたらきが鈍ること

です。

 「日本経済は徐々に疲弊し、いつの間にか不況に突入していた。」

こういえば、経済状況の悪化から日本の働きが鈍り、不況に至ったことを意味します。

”経済の悪化”というのも、言い換えれば経済が「疲れて弱って」しまった結果ととらえることが出来ます。

総じて疲弊は〈何かが消耗して活力を無くすこと〉といえます。

疲弊の語源・由来

「疲」も「弊」も疲れるという意味を表しています。

「絵画」や「河川」と同じように、同義を重ねて意味を強調するタイプの熟語です。

漢字「弊」の成り立ち

「弊」は、もともとは「獘」と表記されていた漢字です。

上の「敝」という部分は破れた衣服の形を表しています。

ボロボロの布のようなくたびれたイメージで、疲れを表しています。

「弊」の意味

  • 疲れる
  • 倒れる
  • 破れる、切れる
  • 止まる、尽きる
  • 悪い
  • 古い

ネガティブな意味が並んでいますね。

「倒れる/破れる/止まる」などの意味に注目すると、〈疲れたことによって機能が壊れること〉ととらえることが出来ます。

「疲弊」と「疲労」の違いとは

疲弊も疲労も、どちらも「疲れて弱る」という意味があり、似た場面で使われます。

そのニュアンスの違いを探るために、今度は「労」の意味にあたってみましょう。

漢字「労」の成り立ち

「労」はもともとは「勞」と表記されていた漢字です。

上部の連続した「火」はかがり火の形を表しています。

下の「力」は、腕の形を表しています。

かがり火の燃え盛るがごとく力を燃焼させるイメージで、疲れを表しています。

「労」の意味

  • 疲れる
  • 苦しむ
  • 働く
  • 誇る
  • 悩む
  • いたわる、ねぎらう
  • 慰める

こちらは、「誇る/いたわる」といったポジティブな意味もあることに気が付きます。

以上、漢字の成り立ちから比べると…

疲弊は布がすり減ってボロボロになるようなイメージで、〈壊れてしまってなかなか元に戻せないような重い疲れ〉を連想させます。

一方、疲労は〈単なる疲れ〉を表していて、その意味も、ネガティブなものとは限りません。

「心地よい疲労」という言い回しがあることを考えると納得がいきます。

しかし、「心地よい疲弊」とは言いませんね。

また、人間に対して使う場合、精神的な疲れには「疲弊」を使う傾向があります。

使い方(用例)

疲弊した抜け殻

・週末には心身が疲弊し、月末には財布が疲弊する。これは道理だ。

・築40年になる実家は目に見えて疲弊し、長男の僕にリフォームが求められた。しかし、僕の家計もまた疲弊している。「うちだって直したいわ」と、嫁のため息も聞こえる。板挟みは辛い。

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