アナーキーの意味とは

アナーキーの意味

アナーキーとは、

  1. 政府が機能せず、社会の秩序が混乱している状態
  2. 社会のきまりや権威から自由であること

です。

 「あのミュージシャンの世界観はアナーキーで憧れる」

なんて表現がありますね。音楽や文学など芸術の分野ではよく耳にします。

英語[anarchy(アナーキー)]の意味

はじめに、語源である英語の[anarchy]にまつわる単語を整理してみましょう

■anarchy(アナーキー)/無政府状態、無秩序状態

政府が存在しない社会体制。また、政府が機能せず混乱した社会の状態。

12世紀イギリス・1991年以降ソマリアなど、歴史上何度も起こっています。無政府状態=内乱状態であることが多いです。

■anarchism(アナーキズム、アナキズム)/無政府主義

政府の権威を有害なものとして一切排除、あえて無政府を推奨する志向。

その歴史は古いですが、近代のアナキズムといわれるものは、19世紀フランスのプルードンという社会主義者の思想が始まりです。プルードンは《無政府主義の父》と呼ばれています。

■anarchist(アナーキスト)/無政府主義者

無政府主義の支持者。

anarchyという言葉には本来、「無政府による混乱」という【否定的】な意味があります。

一方、anarchismは、無政府状態を【肯定】して、平等で自由な世の中を作ろうとする運動です。

日本で使われるアナーキーはこれら[anarchy]/[anarchism]の意味をどちらも備えています。

以上をふまえてもう一度、アナーキーの大きな二つの意味をとらえましょう。

日本語「アナーキー」の意味

アナーキーには、ネガティブな意味とポジティブな意味があります。

【否定的】な意味

① 無政府による社会の混乱《無政府・無秩序》

政府が働いていない状態、無秩序による社会の混乱のことをいいます。否定的な意味を含んでいます。

【肯定的】な意味

②権威からの自由《無政府主義》

あえて政府という権威を持たないことで平等な社会を実現しようとした《無政府主義》のように、権威から自由である様子を表します。人が人を支配する世の中へのアンチテーゼです。肯定的なアナーキーの使い方といえます。

アナーキーと聞いて私たちがややネガティブな印象を受けるのは、①”無秩序”の意味があるからです。

しかし、アーティストなどを評価するときに使う「アナーキー」は、②”自由”の意味が強いのではないでしょうか。

ヒエラルキーとアナーキー

アナーキーとよく比較されるのが「ヒエラルキー」です。

ヒエラルキーとは階級制のことで、ピラミッド型の組織構造。そして、こうした「人の下に人を作る体制」に対抗するのが、アナーキズムなのです。

ヒエラルキーとアナーキー

権力の支配や差別を嫌い、個人の完全な自由に憧れる――

ヒエラルキーを壊すというアナーキーの精神は、パンクロックの思想に通ずるところがあると言われています。反権威という意味では、あらゆる芸術の創造の基になる精神でもあります。

アーティスト名や芸術作品に「アナーキー」が使われていることが多いのは、このためかもしれません。

使い方(用例)

パンクロックとアナーキズム

アナーキーな内戦状態が続くと、やがて国は滅びるだろう。

・パンク・ロックに見られるアナーキーの精神が、いつの時代も若者を破壊行動・創造活動へと駆り立てる。彼らアナーキストの合言葉は”権威からの脱却”である。

・組織内の階層を無視した者は、その組織から追放される。保守的な集団にとって、アナーキーな思想家は一種の脅威である。「出る杭(くい)は打たれる」ということだ。

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