赤の他人の意味とは

赤の他人とは

赤の他人とは、「縁もゆかりもない他人」「まったくの無関係の人」ということです。

「赤」は【赤の】という形容詞になると、名詞の上について「全くの・すっかり・明らかな・それ以外の何物でもない」という強調の意味を持ちます。他人という名詞の意味を強調した形です。

英語では 「complete stranger」となります。

※complete[ 完全な、まったくの]/stranger[見知らぬ人、他人]

どうして「赤」なの?

赤の語源は『明』に通じています。そこで赤も、『明』と同じ「あきらかな」という意味を持ちます。

「真っ赤な嘘(明らかな嘘)」や「赤っ恥(ひどい恥)」も同じ「赤」の用法で、「嘘」と「恥」という言葉の持つ意味を強めています。

赤の語源、『明』

昔は〈明るい〉〈暗い〉という概念そのものがなく、光による明暗の違いを「しろ・くろ・あか・あお」を使って表していたそうです。

その後《色》という概念が出来上がり、「あか」は色相を表す言葉となってゆきました。

もともと〈明るい〉ものを「あか」として表していたので、奈良時代くらいまでは[赤紫/橙/黄/朱]を含む暖色系——つまり明るく見える色全てが「あか」と呼ばれたと言います。

そして後に、「あか」は明るさを表す場合と色味を表す場合で〈赤〉〈明〉と漢字が使い分けられるようになったということです。

同様に、「黒(くろ)」と「暗(くら)」は語源が一緒です。

「他人」との違い——夫婦は赤の他人?

 「夫婦は所詮、赤の他人。」

……なんてセリフを聞くことがあります。

パートナーがいる方なら、一度はこんな風に言い捨ててしまいたくなったこともあるのではないでしょうか。

しかし、夫婦は”赤の”他人とは言えません……というのも、「他人」にも次のように程度があるんです。

  • 【赤の他人】縁もゆかりもない他人、まったくの無関係の人
  • 【見知らぬ人】面識のない人、馴染みのない人
  • 【他人】自分以外のほかの人、血のつながりのない(親族ではない)人 等

この3つの中で【他人】が一番縁の深い関係と言えます。

夫婦はお互いを見知って一度正式に縁を結んでいる時点で、たとえ別れが訪れたとしても、縁もゆかりもない【赤の他人】にはなり得ません。

反対に、どんなにラブラブな夫婦でも【他人】の域はでません。「兄弟は他人の始まり」という言葉があるくらいで、自分以外を他人と定義する見方もあります。

「夫婦も所詮、他人。」という言う方が正しいかもしれません。

使い方(用例)

人混みですれ違う赤の他人

・昔はあんなに仲が良かった同僚の一言に、赤の他人同様の冷たさを感じて驚いた。

・「どうしてそんなに他人行儀なの?もっと頼っていいんだよ。赤の他人じゃあるまいし。」

・道を聞かれて隣町まで付いてゆくなんて、赤の他人とは思えない優しい対応だ。

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